イカロス

IKAROS 【 小型ソーラー電力セイル実証機IKAROS 】

Interplanetary Kite-craft Accelerated by Radiation Of the Sun
宇宙ヨット

IKAROSとは、ヨットのように大きな帆を広げ、燃料を使わずに太陽光だけで宇宙空間を移動する宇宙船のこと。2010年5月、金星探査機「あかつき」とともに種子島宇宙センターから打ち上げられた。太陽の周りを約10カ月かけて回っているが、うち約7カ月は太陽との距離や機体の向きの影響で発電力が低下するため、一時的に搭載機器をシャットダウンさせた「冬眠モード」で周回している。

本体は直径1.6m、高さ0.8mの円筒形であり、広げると一辺約14mになる帆「ソーラーセイル」を巻きつけている。本体が回転する際の遠心力でソーラーセイルを開いた後、太陽から発せられる光の圧力を受けて進行するため、合成ゴムや液体水素などの燃料を必要としない。打ち上げた目的は、宇宙空間でのソーラーセイルの展開、ソーラーセイルを用いた太陽光発電などの実証となる。2011年1月に全ミッションの終了が報告された後も運用が継続されており、後続機の開発に役立てるためのデータ収集のほか、機体の回転方向を逆方向にするといった新たなミッションも実施している。

2015年5月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)より、IKAROSが5回目の冬眠モードに入ったことが発表された。冬眠モードからの目覚めは、同年12月前後と予測されている。

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<1186>  2015.7.1更新